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疑惑を残し、政策的成果もなく辞任を発表した安倍首相

辞任発表、疑惑を残した安倍首相

8月28日、午後会見の席で安倍首相が突然辞任することを発表した。
梅雨時の水害や新型コロナに対する休みのない対応に疲労がたまっていることもあるだろうが、様々な疑惑がはっきりした解決を見ないままに幕となる安倍首相の、歴代一位の在位期間を誇る任期中に私は納得がいかない。私のような年金生活者にとって「アベノミクス」による預金金利の低さは正直腹が立つばかりである。金利を下げたことで、全国各地の銀行は軒並み経営が苦しくなっている。銀行はりざやでかせげなくなったばかりか三菱UFJ銀行では紙ベースの通帳の新規発行手数料が1000円かかるということになっている。大きな顧客サービスのマイナス要素である。

選挙買収事件

安倍首相は一体その任期中にどんな仕事をしたのだろう?
記憶に残るのは、数々の疑惑である。最近では、自らが任命した法務大臣の選挙買収事件である。
この事件に関して何もはっきり語っていない。自らに非の及ぶのを懸念してか、全く触れていない。また愛媛県の加計学園獣医学部新設に関しても、個人的な学園長との関係ゆえの優遇があっただろうことが懸念され、大きな疑惑となっているが、首相からの明確な潔白を証明する発言はない。「十分な説明」「納得のいく説明」「丁寧な説明」と言葉は上手であるが、何も実を伴った行動・言動がない。よく言われたのは自民党の数を頼みにしたごり押し行動が目立つだけである。
国民の総意で選ばれたとは言えない総理大臣だが、支持率が圧倒的ではなかった。その支持の中身も寂しいものである。「ほかにふさわしい人が、誰もいないので」というものである。

コロナへの政策

コロナ対策にしても、決して立派とは言えない。国賓として習近平を迎えんがために、完璧な渡航禁止の手が打てなかったことが結局は、コロナも問題をこじらせてしまった。武漢市でコロナの感染症が起こり、町のロックアウトがあった後でも中国からの渡航を許していた。中国マネーが欲しくて、国民の命を危険にさらした、と言われても返す言葉もなかろう。「アベノマスク」も漫画チックである。これまで様々な機会に中国に便宜を図ってきた付けが回ってきたのである。日用品をはじめ多くの製品を中国に頼ってきたゆがんだ生産体制を大いに反省すべきであったと思う。
結果的に安倍首相は何を仕事の成果にするのだろう。外交ではあちらこちらをきょろきょろするばかりで何も成果らしいことがない。拉致問題しかり、中国の南シナ海問題しかり、北方領土問題しかり。ふらつく姿勢のまま何も成果のないままその任期を終える。こういうことが許されるとはおかしい。首相ご本人には悔いがないのか。なんともやりきれない辞任会見である。